Royal Stuart Garden Trust 

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このシリーズでは、ガーデンデザイナーのスチュアート アクステルが、輸入資材にスポットをあててその背景となる情報やその使い方などを紹介してゆきます。 翻訳と、後半の植物のコーナーはガーデンアーティストの秋元ふみ子によるものです。

 

 

3 - 英国のロートアイアン(鍛鉄)

 

日本の家屋は、多くの場合アルミニウムやスチール製のフェンスでかこまれています。 そして門扉は、量産された既成の鋳物のアルミか鉄製のものが多いようです。 

ロートアイアンは応用が利き、どんな形にもできることから、高級でオリジナルなイメージが作り出せるのが魅力ですね。 また、何よりも、メンテナンスがほとんどいらないのも特徴のひとつです。

 

 

 

 

 

ロートアイアン(鍛鉄)の歴史

ロートアイアンの歴史は古く、ローマ時代には既に鉄のドアが一般的に使われていました。構造物に使われるようになったのは中世で、石造建築のアーチやドームの接合部分にロートアイアンの棒が使用されていたようです。 英国で鉄工業が盛んになったのは1750年から1850年にかけてで、このことが英国の産業革命の大きな理由のひとつとなっています。

1800年以前まで建築に使われる主な材料は 木材、レンガ、そして石材でした。 製法開発によって、安価でしかもどんな形にも整形できる鉄は1800年前半には“奇跡の素材”として君臨しました。

Wales(ウエールズ)は鉄鋼産業のパイオニア的存在を果たし、英国全土から技術を学ぶ人たちが集まりました。 ウエールズの工員たちは炭鉱や鉄鉱の採掘、鉄工の技術においての専門家となり、やがてそのエンジニアリングとスチームエンジンの新しいテクノロジーを携えてたくさんの人たちが1850年以降、大きな需要のあるアメリカへと移住して行ったのでした。

 

 

 

鉄‐奇跡の素材

鉄という素材は、イングランド西部シュロップシャー州はコールブルックデール近くの、セバーン川にかけられたその名もアイアンブリッジという橋梁によって大躍進を遂げました。 1779年に完成し、鉄の素材としての可能性を広げたその橋は、世界の工業製品開発の象徴として現在もその美しい姿をとどめています。

 

“われわれが想像するいかなるものもロートアイアンで創造することができる”

優秀な職人の手にかかればいかなるものも作れるというこの言葉は真実です。 世界各国でもロートアイアン(鍛鉄)製品が作られていますが、英国が発祥の地であり、その職人気質は長い歴史とともに今に引き継がれているのです。

 

 

 

プロのテクニック

ロートアイアンは、古くから鍛冶屋の材料として使われてきましたが現在のスチールより非常に耐食性に優れており、数世紀を経てその姿をとどめている作品が数多く見られます。

亜鉛メッキを施し(亜鉛のどぶ漬けか吹き付け作業による)、表面を塗装することで耐食性をさらに高めることができます。また亜鉛メッキによって下部にある鉄に電気が通ってしまうことを防ぐこともできます。表面を、酸に漬したあと、溶解した亜鉛液の中に浸します。 この過程で隙間や割れ目などにもうまく浸透し均一な表面となりますが、そのあと良く乾燥し、塗装前には多少のエッチングや下塗りをします。この工程でコストが上がるのですが、この作業をすることで後のメンテナンス費を非常に長い間にわたって削減することができます。

 

 

 

 

木材の場合と違い、アイアンワークはほとんどメンテナンスがいらないのが特徴です。亜鉛メッキを施されてさらに塗装されたロートアイアンは一度施工すれば本当に長いことそのままで何のメンテナンスも必要としません。

  • 設置時にできた表面の傷は必ず同じペイントで塗装してカバーし、乾燥後は全体を濡れ雑巾などできれいに拭き取ります。

  • 年に一度は内部の鉄からさびが滲出していないか、ジョイント部分に水がたまっていないかなどを細かくチェックしましょう。

  • ジョイント部分にたまった水は天気が続けば通常は蒸発してしまうのでそう問題はないでしょう。

  • ジョイント部分がさびるようなことがあれば、そこに低粘性の錆防止効果のあるオイルを注入し、表面を塗装して置きます。

 

ガーデンアーティストFumikoの植物よもやま話とおすすめプランツ

エクステリアやガーデンの提案をさせていただくとき、最近では施主の皆さんから草花の提案をしてくださいという要望が多くなりました。 このコーナーでは植物のちょっとした話と、使いやすい草本類の紹介をしてゆきます。

ロートアイアンやスチール、アルミのゲートやアーチ、フェンスにつる性の植物が合わさると、またいっそう美しいものです。金属質の硬い色と質感を植物がやわらげてくれるからでしょう。一般的につる性植物として有名なアイビー(へデラ)は、家の外壁に這わせるのには抵抗があってもフェンスやウォールなどには使いやすいことでしょう。今回はつる性で美しい花を咲かせる、しかも育てやすい植物をご紹介しましょう。

 

ハーデンベルギア(Hardenbergia violacea)

マメ科の常緑つる性木本で開花期は3〜5月。オセアニア原産で花色は白と青紫。 つるは50〜300cm。

日向と水はけ。草姿が美しく、暑さにも強い。 東京以西では戸外で越冬する。

ハニーサックル/スイカズラ( Lonicera japonica

スイカズラ科の半常緑つる性木本で開花は6〜10月。赤や白黄色の香りの良い小花が咲く。 つるは10m以上も伸びるのでアーチにも良い。日あたりがよければ土質を選ばす容易に栽培できる。 東京では常緑。

プルプルンバゴ(

(Plumbago auriculata

イソマツ科のつる性木本で開花期は5月〜10月と長い。 つるは約200cmまで伸びる。 青紫や白色の涼しげな美しい花を咲かせる。 日向と水はけの良い用土で。冬は霜よけを。関東では葉は枯れるが冬越しする。 

 

カクカクテル 

 (Rosa Cocktail)

バラ科半つる性で四季咲き。 花は明るい赤色で中心部が黄色の一重平咲きで花弁数5枚。 強健で寒冷地にも強く棘も少ないので扱いやすい。 つるは2m程に伸びる。

 

 

 

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