Royal Stuart Garden Trust 

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●特集 イングリッシュガーデンの機能性
 英国の庭を想像する時に私達がイメージするのは、ロマンチックな古い石造りの家とその周りを囲む、咲き乱れる美しい花々や木々の緑であることでしょう。そういった理想的な状況を得るにはそれなりの資金と時間、そして広いスペースが必要となります。かつての日本の庭と比べて英国やヨーロッパの庭は、より機能性を追及しています。                                                        (文・写真:スチュアート・アクステル)

The Cotswolds

 
■英国人のライフスタイルと庭     英国のほとんどの家族は庭というスペースを機能性という観点から考えます。 そしてその機能性の内容はそこに住む人たちの人生を通じて、変化して行きます。子供達は育ち、やがて家を離れて行く。結婚すればまた新しい家庭をそれぞれに築いてゆく訳です。そうなると、かつては必要だった大きな家も庭も、老夫婦だけで管理してゆくのは難しくなってきます。 英国では、そこが日本とだいぶ違う点ですが、家そのものは長いこと、その場所にとどまり、住む人たちが変わって行きます。 自分達の状況や好みに近い家を買って、それをまたより機能的に、そしてテイストにあわせて変えて行くのです。
■パティオ
パティオは芝が湿っている時でも使える全天候型のものです。通常、日本で言えば、ウッドデッキのように家のすぐ近くにあって、庭で食事をする時などに使われます。今では、日本でもリサイクルレンガや枕木、コンクリートペイバーや自然石などとともに、ロートアイアンのガーデン家具やテラコッタポットなどパティオに必要な材料が容易に手に入るようになりました。

Patio 
 

Conservatory
 
■コンサバトリー            コンサバトリーは、最近非常に人気が出ているもののひとつです。温室が年月を経て発達して来たものですが、温室が庭に独立して立っているのに対して、コンサバトリーは家の延長としてつくられます。 英国では、建築基準が非常に厳しいのですが、それに触れることなく、既存の家屋にコンサバトリーを増築できることと、安い値段で一部屋増える上に、ガラスで囲まれていることから、庭で過ごしている気分が得られるという点で、メリットがあるわけです。
 

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