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●特集 ガーデンデザイン講座Vol.7 庭に住まう
 英国の人たちは通常、日本の都市部の家と比べると少し大きめな土地をもち、庭をもうひとつの部屋として扱っています。部屋という意識であるからには、「家具」を置いて、住むという感覚で使うということになりますね。今回はパティオガーデンとバルコニーガーデンの実例を「住まう」という視点から考えてみたいと思います。

パティオ ガーデン
(Patio Garden)

 一般に、パティオとは庭にあって屋根のない、石などを敷き詰めた床をもつ多目的スペースです。掃きだしの大きな窓から外に出られるようになっている日本家屋でも、パティオは庭と家とをつなぐのに最適ですし、もしパティオを掃きだしの窓の床レベルと合わせれば、部屋がそのまま延長するような印象を作ることができます。

 上と、右の2枚の写真は、1辺が約7m四方ほどのパティオガーデンです。東京あたりの庭とそう変わらない大きさですが、部屋の延長としての要素を全て備えた、リラックスするための空間になっています。

      バルコニーガーデン
     (Balcony Garden) 

 
このバルコニーガーデンは、スチュアート・アクステルと秋元ふみ子がデザイン・コーディネートした三島市の、朝食をバルコニーで摂るというオーナーのためのガーデンです。
施工前の写真を見ると、構造や植栽で色を加えたいというオーナーの希望がわかるような気がします。さらに、ミーティングを行うと、南ヨーロッパのイメージが彼の要望に一番近いということに気付きました。施工後の写真は、オーナーの要望に応えていることはもちろん、「庭に住まう」ための家具や植栽などの様々な要素が盛り込まれています。


▲施工後


▲施工前


デザインスケッチ

 

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