庭づくりのアイディア 1. フォーカルポイント
どんな庭にもフォーカルポイントが必要です。
庭のイメージに与える影響を考えても、
デザインの中でもっとも重要な要素といえるでしょう。
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この写真の中にあるフォーカルポイントは?
フォーマルガーデンのフォーカルポイントは、歩く私たちに、高い生け垣の向こうに
は何が見えるのだろうかという期待感高めてくれる。 |
さて、そのフォーカルポイントとは何のことでしょうか?
たとえそれが小さな庭であったとしても、私たちの視線を集める何かがあるはずで、それがフォーカルポイントです。
私たちの目は自然とフォーカルポイントへと惹きつけられるというわけです。
また逆に、フォーカルポイントを上手に配置することで、たとえば周囲にある古いフェンスやエアコンの室外機、お隣さんの勝手口など見せたくないものから人の目を引きはなす事もできます。
. 通常目に入る場所には1つのフォーカルポイントで充分です。
それ以上になると不調和を引き起こしたり、またフォーカルポイント同士が邪魔し合うようなことになってしまうからです。
大きな庭になると、一連のフォーカルポイントが自然と目と私たちの足を誘って庭を散策させてくれることになります。
フォーカルポイントはシンプルな程その力を発揮します。
たとえばテラコッタ(素焼きの鉢)やガーデンファニチャーのベンチなども有効です。
ベンチを置く場合、フォーカルポイントとしての位置とともに、ベンチに座って見える景色ももちろん重要になります
大きな庭になればフォーカルポイントとして、またそこから眺めることもできるビューポイントとしてガゼボやパーゴラなど大きなものも必要ですね。
ビューポイントもまた重要な庭の要素です。
それぞれのビューポイントから眺めてまた違った庭の表情を知ることができますし、今までは気づかなかった外の景色に新しい発見があったりします。
また外ばかりとはかぎらず、家の窓からの眺めや、お気に入りの椅子に腰掛けて見る眺めもビューポイントだと言えるでしょう。
なんにせよ、庭の大きさにかかわらずフォーカルポイントとビューポイントは大切な要素ですし、大きな庭になれば庭巡りの途中でそういった要素が私たちの足を進めさせたり、また足をとめて休ませたりもするきっかけを提供してくれるということになります。 |
バラと芝生の大きな庭の端にあるモダンな美しい青のポットも刺激的なフォーカルポイントに |
フォーカルポイントの効果
オブジェクトそのものも大切だが、その位置と見せ方も重要
ウォールやフェンス、または生け垣など中性的なバックグラウンドが必要
フォーカルポイントをフレーミングすることで効果が増す
庭の雰囲気に合ったものを選ぶ
庭の外にあるものがいちばん有効なフォーカルポイントだったりもする
バイオリニストのブロンズ像はフォーカルポイントだがカラフルな花がいっそう彼を引き立てる |
このベンチは殆ど植物に覆われていて、手前の背の高い花(ジギタリス)がこの庭
のメインのフォーカルポイントになっている |
ガゼボやパーゴラなど大きなものはフォーカルポイントでもあり、眺めを楽しむ場所の提供でもある |
小さな庭では、テラコッタが安価で非常に効果的なフォーカルポイントとなる |
緑の生け垣に隠れたフォーカルポイント。
フォーカルポイントにはオーナーのパーソナリティーがあらわれる |